体育祭の季節。でも2mオーバーの超筋肉少女達は出れる種目がほとんどない。体格もパワーも規格外の彼女達が加わると競技のバランスが取れなくなるからだ。しかし、一応生徒会も努力している… 今年参加できるようになったのは二人三脚だ。二年の真実と組む事になったのは一年の太郎だった…

「太郎君、そこ膝だよ?いいの?」太郎の遥か頭上から覗き込みながら真実が声をかける。あまりの体格差に足首ではジョイントできないのだ。

「でも…足首は届かないですから…」見なれたとは言え校内トップクラスの3mの超巨体は、間近で見るととてつもない迫力だ。太郎の顔の真横にある真実の太股は太郎が抱え込んでも届かない太さで、太郎は掴むところもなく真実の膝裏に手を添えていた。

「じゃあ、太郎君がリードして走ってね。私がそれに合わせるから」

「え?真実さんがリードしてくれるんじゃあ…」

「太郎君私にはついて来れないでしょう?」

「真実さんの足にのっかっていけば…」

「それじゃあ二人三脚にならないじゃない。それにもし太郎君がこけちゃって私が巻き込んじゃったらたいへんでしょ?怪我しない事が一番なんだから」

「でも、僕、足遅いですよ」

「そこを頑張るんじゃないの〜」

…結局、真実にとっては散歩程度の早さで走る事になったりする。

 

 

 スポーツインストラクターでもある真実。怪我への配慮が一番になっているところが真実らしい(笑)

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